稲城の里山と史蹟を守る会

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里山ニュース49号

南山開発を巡る状況

高まる「多摩丘陵最大の里山・南山を守れ!」の世論

5月2日、世界的ツリーマンのポール・コールマンさんが、「チームぽんぽこ」の招きで、南山に記念植樹。5月17日の「ぽんぽこ大集会」は、中央文化センターホールが溢れる大盛会。宮崎駿・スタジオジブリの高畑勲監督を迎え、地権者や市教委作文コンテストで最優秀を獲得の中学生も発言するなど、大成功しました。

 マスコミも、TBSTV、TV朝日と連続して放映。

“週間現代”掲載に続き、“週間SPA!”が「東京最大の“里山破壊”を許すな!」“週間FRIDAY”が「ジブリ高畑勲監督が、オオタカが舞う多摩丘陵最大の里山破壊を痛烈批判!東京『平成狸合戦ぽんぽこ』の舞台“消滅”の愚行・・・と、南山開発告発の記事を掲載。

組合側の強行姿勢はエスカレート。

しかし、「困難、矛盾」も、顕在化。

 南山を巡る状況は、『起工式』、工事強行着工など、組合は強行姿勢を崩さず、非常識な行動を進め、 石川市長の頑なな姿勢に加え、石原都知事が「魔の山になると困る」「こども2人生き埋めになって死んでいる」(事実は、西山のため池で舟遊びしていて水死=当時の市教委報告書)など事実を捻じ曲げる発言など、行政側の許せない言動もあり、一定の困難な状況に直面しています。

しかし、高畑監督が強調されたように、諦める必要はありません。組合の強行姿勢が、いくつもの「困難」「矛盾」を生んでいます。次の「5点」です。

 ①今年度施行予定の「谷埋め先行実験」は、地質の専門家は「科学的実証性もなく、ポーズに過ぎない。地権者の負担をふやす“無駄な工事”。かえって周辺にガケ崩壊の危険を及ぼす。」と指摘し、事業の道理のなさの象徴になっています。

 ②ありがた山墓石群を長年維持管理してきた宗教団体『日徳海』が、ここに来て、墓石移転に納得できない旨、組合に申入れしました。 墓地埋葬法は、墓地移転は、使用者の同意を条件にしており、すくなくともこのブロックの仮換地計画の大幅変更が迫られます。土地区画整理事業で、墓地移転がネックになるケースが多いのでしょう、国交省が、特別の「マニュアル」を作成しているほどです。

 ③根方谷戸の保安林解除は、国と事前相談の段階で、暗礁に乗り上げ、容易ではないようです。(都担当課長から連絡)  根方谷戸のオオタカの棲息もたびたび確認され、里山の会と日本野鳥の会有志の定点観測では、今年の2月に、オオタカの“求愛飛行”も観測されています。(その旨、都知事に申し入れ、参考にしたい旨の回答がありました。)

 ④「府中墓苑」は、H23年度、30億円の収入を当て込んでいますが、肝心の府中で、墓地推進に熱心な議員から「稲城に限定しない」などの発言もあり、進展は見られないようです。保留地処分第1号のつまづきは事業にとって深刻な問題です。

 ⑤何より、不動産市場の不況、宅地・住宅余りは深刻。一時活況を見せた、都心超高層マンションも空洞化。南山宅地を売れる見通しは遠退く一方です。

“提案” 『当面の取り組み』

 南山開発を巡る状況判断から、次の「取り組みの課題」を、提案します。積極的なご意見をお寄せください。



 【取り組み①】 縄文・オオタカの森、ありがた山緑地実現の運動

このブロックは、最後の工区で、解決しなければならない問題、矛盾をいくつも抱えています。



 よみうりランドサーキット跡地を中心に、縄文・古代の住居址、高床式倉庫、土坑などの遺跡がたくさん発掘されました。このブロックは、府中墓苑や小学校用地として、公的に買収する計画で、使用目的を変更して、縄文・古代の森として公的に買収することは、何ら不都合なことはありません。

そして、遺跡と森を現地復元して、市民や子供たちが、5000年前の人々の暮らしに直に触れることは、歴史のロマン溢れるスバラシイことです。稲城の郷土の誇りになるでしょう。

 根方谷戸は、国の保安林指定を受けています。保安林解除手続きは、国との事前折衝で、暗礁に乗り上げ容易ではありません。加えて、40~50mの深い谷を、特殊な工法(工事検討委員会答申)で、高額な費用をかけて埋め立てて造成し、大部分を、斜面緑地にする計画です。 希少種のオオタカとトウキョウサンショウウオの棲息ガ確認されており、希少種の動物を追い出してまで、わざわざ人工の緑地を造らなければならない理由があるのでしょうか?

 根方谷戸をそのまま保全地域に指定し、地権者の重い税負担を軽減し、希望によって、順次公的に買収し、オオタカの森として保全することは、市民、地権者のとっても、道理にかなった方策です。

 ありがた山4000体の墓石・石仏群と、周辺の緑地。多摩川対岸まで見渡せる景観は、首都圏の宝です。ここを訪れた誰もが「稲城の風物詩として保全したい」と強く思います。



戦前から70年に渉って、ありがた山を維持管理してきた宗教法人「日徳海」の人々は、そのままの保全を願い、移転反対の申入れ書を、組合に提出しました。ありがた山の登り口の「妙覚寺新墓地」の檀家の人たちも、周辺の緑地とこの地の景観の保全を求めています。 墓地移転は、“墓埋法”で、墓地使用者の同意が条件になっていて、この意向が継続すれば、このブロックの換地計画の大幅変更は避けられません。組合にとっても最大の難物です。

この地は中世の歴史的な位置づけをもった、ふるさとの遺産です。 

麓の梅林は、小沢城の城主の館跡地と言われ、戦国時代には、小沢城と共に、多摩川を挟んで調布深大寺城の上杉方と対峙していた、北条氏方の軍事拠点です。“つわものどもの夢の跡”です。調布の深大寺城跡は一昨年国の重要文化財に指定されました。

ありがた山墓石・石仏群と共に、開発のブルドーザーの轍にかけられるのを、このまま見過ごすことは私たち稲城市民の良識が問われます。



 この提案は、計画決定している「南山幹線・都道124号線」と「よみうりランド線」の計画路線変更が伴います。

計画では、よみうりランド線を、区画事業内の都道124号線にループ状のトンネルにし、T字型の交差点で、無理に接続させています。それよりも、川崎側と協議して、よみうりランド線をまっすぐなトンネルで、川崎の道路とつなぐほうが、自然で、費用も安く済み、T字型交差点の渋滞も心配がなくなるはずです。

沿道の住民が切実に要求している「よみうりランド線の歩道設置」が遅れている最大の原因は、区画整理事業で、格安で仕上げようとする、行政側の姿勢、都合です。

この提案は「部分保全に転換」?

 この提案に対して、南山の全面保全の方針を、部分保全に転換するのか?との意見が寄せられています。現在の組合の姿勢を見て、市民運動側が「部分か全面か」を議論しても無意味な状況ですが、この提案は「部分保全」への転換ではありません。

しいて言えば「全面保全への突破口を、より道理ある提案で切り開くため」と言えるでしょう。

里山保全を願う市民にとっても、地権者にとっても、無理がない提案だということです。組合と行政が、メンツを捨てて提案を検討すれば、実現可能なはずです



運動のすすめ方

(1)「実現する会」を、歴史学者、研究者、市内有識者を呼びかけ人にして結成します。

(2)「南山遺跡市民見学会」を大規模に行い、会の結成、請願署名スタートとします。

(3)署名を集め、9月、都・市議会に「請願書」を提出します。

(4)この運動を通して、南山保全の具体的イメージを示し、ありがた山・日徳海、妙覚寺新墓地檀家の墓地存続の取り組みを励まします。





【取り組み②】

 「谷埋め先行実験」を検証するシンポ開催と「公開質問状」提出

(先行実験の評価)

図は、実際の盛土と、先行実験の比較です。実際の谷埋め造成の場合、図のように、盛土と元の地盤とのすべ裏面を、表流水、湧き水、雨水が、浸透して、影響を与えます。 

実験は、雨水だけの盛り土への影響を調べるだけです。また、本来は、大地震を想定しての耐震実験ですから、地震動を加えることが必要のはずです。

ですから、今回の先行実験は、科学性も、実証性もない、ポーズだけの、いたずらに地権者の負担を増やす「ムダヅカイ実験」といわざるを得ません。







(運動のすすめ方)

(1) 検証するシンポジュウムを開催し、坂巻先生の報告を受け、論議します。

(2) 結果を、公開質問状にまとめ、組合、都、市に提出し、回答および中止を求めます。

(3) 質問状と回答の結果を、市民、地権者に広く公開します。





【取り組み③】

 小田良・上平尾の里山保全と開発計画見直し、米軍基地緑地の返還、南山西地区・薄葉谷戸・清水谷戸の保全。 これらの市内の緑地を結ぶ「自然遊歩道」の実現など、夢広がる運動、市内の里山保全に取り組みます。



小田良・上平尾地区は、民話の里です。緑と畑が残る里山です。

この地域に、今年、組合を設立、来年、仮換地設計のテンポで、従来型の「区画整理事業」が計画されています。事業の内容は、地域を、若葉台と新百合を結ぶ幹線道路と、川崎栗平方面へ抜ける幹線道路ガが十文字に走り、通過交通がドット押し寄せるでしょう。現在、46%の緑地と畑が、わずか緑地6%に激減します。減歩は約48%です。

もちろん、生活に必要で安全な道路を整備することは重要です。

しかし、市内に幹線道路網を張り巡らせ、通過交通を呼び込むまちづくりは、緑豊できれいな空気の稲城を、自動車排ガス公害の巷に変えてしまいます。

尾根幹線は立派に完成したが、肝心の街の区画整理は、予算がないため何十年も放っておかれるという、「幹線道路づくり」最優先の「区画整理方式の稲城のまちづくり」を転換させなければなりません。それは、「南山里山保全の運動」で学んだ貴重な教訓と願いです。

稲城のまちづくり、緑と里山を保全の取り組みに是非広げたいと思います。

稲城には、まだ、緑の自然、里山がたくさん残っています。開発計画から離脱した、妙見寺、妙見尊を中止とする「南山西部地域」、開発計画が中止になった「薄葉谷戸、清水谷戸」。190haもの広大な緑地の「米軍施設」など・・・・

これらの里山の自然、緑地を保全し、市民自然遊歩道をつくる、夢溢れる運動に取り組みましょう!



【運動のすすめ方】

①「小田良・上平尾のまちづくりを考える会」を結成し、区画整理事業計画を見直し、住民本意のまちづくりを検討死、見直しを求めます。

②稲城市内の【里山・緑地を歩く会】を計画し、素晴らしさを広げる活動に取り組みます。。

③市内緑地・里山と史蹟を結ぶ「ふるさと自然遊歩道」プランを企画、提案します。


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