稲城の里山と史蹟を守る会

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里山ニュースno.37

府中墓苑・小学校予定地・第1次造成工事開始をめぐる状況について
工事前に「根方谷戸の砂防ダムの浚渫・補修」を組合に指導、協議。工事開始前の住民説明会を、都も大成建設も確約。


(1)組合は、公益用地4・3ha,府中墓苑・小学校予定地を、平成23年度早期処分するために、今年の8月には第1次造成工事を始める計画でした。都建築指導事務所への工事許可申請はされていますが、まだ許可されておらず、工事は始まっていません。
この地域は、根方谷戸の上流です。根方谷戸は、昭和33年の台風時に土砂が流れ下流地域に大きな被害をもたらしたため、保安林に指定され、9箇所もの砂防ダムが建設されています。しかし現在はほとんど土砂で埋まって機能していません。

(2)8月26日、里山の会、南山開発と周辺環境を考える会連名で、都建築指導事務所開発2課に申入れをしました。
樹木を伐採すると流水量が急激に増加するので、時間降雨量60ミリに対応する調整池を設置することが予定されていますが、昨今の100ミリを越す集中豪雨の危険は回避できません。少なくとも、工事許可の条件として、根方谷戸の砂防ダムの機能を回復させる浚渫(しゅんせつ)、補強を行なうことを指導すべきことを指摘しました。その結果、都として組合に指導することが約束されました。

(3)8月末の東京三多摩地域の集中豪雨(町田市図師で110ミリ/h)を受けて、再度、9月1日には、「緊急申し入れ」を、都知事、稲城市長、都建築指導事務所にしました。

(4)9月2日、施工者の大成建設と里山の会が協議(於・稲城地域振興プラザ)しました。 
大成建設の谷田海孝男本社営業部長は、工事開始前に、根方谷戸砂防ダムの浚渫、補修を組合と協議することを確約しました。

(5)都も大成建設も、工事着工前に、住民説明会を行なうことを再度確約しました。

―第1次工事開始を、延期できる可能性も!
もし、根方谷戸の砂防ダムの浚渫、補修が工事の許可条件になれば、保安林の中での工事許可手続きと、工事などには、相当期間が必要になります。大きなハードルになるはずです。

9月2日『朝日新聞・朝刊』 20P
―8・24集会の坂巻先生のコメントを裏づける告発記事。
「あなたの自宅の敷地・・・谷や斜面を盛り土した造成地だったら要注意。」「盛り土は、地震ではじける時限爆弾!」(京大防災研究所・釜井俊孝教授)


コメント
南山開発は、起伏の激しい山と谷を削り、埋め立て造成。深いところは50mも埋め立て。埋める土は、液状化を起こしやすい危険な『稲城砂層』。「工事検討委員会答申に基づいて工事をするから安全」と言いますが、30m以上の高盛土だけが対象。基準は時間降雨量60ミリ。昨今の100ミリを越す集中豪雨はお手上げなのです。危険を承知で、一生の買い物・宅地を販売することが許されるでしょうか?(市村)

9月1日の、市民2万署名に対する、「石川市長回答」「組合理事長回答」に反論します。

(1)市長の回答書は「面会を1人にしぼった理由は,市長の安全を確保するため」など、署名を提出し、話し合いを求めた市民を、暴力団かのように対応するこれが、稲城市民8万を代表する市長の言い方かと良識を疑います。
後の部分は、これまでとほとんど変わらないにで省きます。

(2)組合理事長の回答について

?アセスメント(環境影響評価)手続きはすんでいる? 都条例、現状を無う視した、乱暴な回答です。
前回のアセスは平成13年です。既に7年経ち、周辺環境が大きく変化していると考えアセスをやり直すのが常識です。
その上、今回、都知事に大幅な事業変更手続きをし、現在審査中です。例えば、搬出土砂を倍以上の30万㎥に増やしています。これだけでも、都環境アセスメント条例63条で、当然手続きのやり直しの対象になります。

?「中越地震、中越沖地震」の宅地崩壊は、理事長が指摘する「70年以前の宅地造成」ではありません。
理事長は「(宅地が崩壊したところは)1970年以前の開発や不適切な工事によるもの・・・」と述べています。
中越沖地震で地盤崩壊した「柏崎市・山本団地」は、1971年に市の公社が斜面に盛り土して造成した団地。
中越地震の「長岡市高町団地」は、1974年に、地元中堅土建業者が丘を造成して分譲したものです。
理事長は、回答書で「1964年の新潟地震のときに砂層の液状化による宅地団地の崩壊等があり、これを契機に建設省が中心となり検討が行われ、液状化対策が進むようになった。」と言っています。
事実は、64年以降も地震による宅地崩壊事故、砂層の液状化事故(典型的事故は柏崎原発)が頻繁に起こり、国土交通省(建設省)が、宅地造成規制法に初めて「耐震基準」を盛り込んだのは2006年のことです。
都が指導した「南山開発工事検討委員会答申」が、たいへんきびしい工事手法を指示したことは事実です。それでも、30m以上の「高盛土」が対象で、それ以外は通常の工法で造成されます。また、基準降雨量も、60ミリ/時で、昨今の100ミリを越す集中豪雨には、全くお手上げ状態です。

?危険崖について? 支離滅裂で、事実と違う回答。
北側の切り取った箇所の危険を言っていたかと思うと、途中から、内部の根方谷戸の砂防堰堤に言及するなど支離滅裂です。
開発すれば、ガケは崩され、見た目には安全な擁壁、芝生斜面になるでしょう。しかし、砂層の液状化の危険を閉じ込めたにすぎません。時限爆弾のように大きな地震が引き金で、崩壊し、上に家が建てられた分、いっそう被害が大きく人命に危険が及びます。危険を承知で、宅地販売するのは道義的に問われる行為ではないでしょうか。
根方谷戸は現状のままでは、確かに危険で、一定の保全策が必要です。50年前の昭33年に、台風による大規模な土砂崩壊流出があり、砂防ダムがつくられました。50年間、大きな事故はありませんでしたが、現在、砂防ダムはほとんど埋まり、機能していません。だからこそ。私たちはこの間、都・市・組合に、根方谷戸流域の第1次造成工事開始に当って、根方谷戸の砂防ダムの浚渫・補修を要請してきたのです。

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