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稲城の里山と史蹟を守る会

要請書 

                           要請書 
 
 稲城南山東部区画整理事業組合理事長  森 正平 殿
2008年10月14日 
         南山開発問題と周辺環境を考える会代表 田中  昇
            稲城市矢野口2095 電話377-7884
稲城の里山と史蹟を守る会・代表    市村 護郎
稲城市向陽台6-11-2-301 電話 378-6403

 貴組合が、この10月から「20年度第1期A工区準備工事」を着工を前に、川崎市多摩区菅町会長に説明会をもつ旨の連絡をとり、また、10月14日には、矢野口の一部地域に説明会開催の通知が配布されました。
 私たちの会は、東京都や貴組合にたいして再三、工事着工前の事前説明会の開催を求めて来ました。都からは、くり返し、貴組合に要請している旨の回答をいただいていましたし、貴組合事務局次長から、市村宅に、説明会を実施すること、日時は追って連絡する旨の連絡がありました。
 しかし、今回の説明会は,私たちへの連絡は一切ありません。また、説明会の対象地域を限定した根拠も明確ではありません。
主な説明内容に「工事中の環境保全対策」とありますが、工事車輌が通過する地域の交通安全対策では、深く関わりのあるよみうりランド線道路沿道の住民、子どもたちの安全に関わる小中学校、PTA、保育園、幼稚園、父母会、よみうりランド駅を利用する地域の居住者なども当然対象にすべきです。工事による騒音振動、砂塵公害などから、近接の、京王よみうりランドグランドパークマンションなども当然対象にすべきです。三沢川の関係で、川崎市多摩区菅町会を説明対象にするならば、当然、稲城市の三沢川に関わる地域も対象にすべきです。
また、今回の準備工区域は、根方谷戸の流域であり、同じ周辺流域区域は、防災措置がなされないまま、埋蔵文化財調査のため樹木が全面的に伐採され、土砂の掘削が行なわれています。今回の開発工事が加われば、相当な負担が根方谷戸にはかかるのではないでしょうか。貴組合が土砂崩壊の危険地域として強調されてきた根方谷戸の防災施設の改修が当然必要と考えます。
以上のことから次のことを要請いたします。誠意あるご回答を期待します。

(1) 10月14日の「説明会」とは、別途説明会を、工事着工前に開催してください。
(2) 貴組合が、これまで危険と強調してきた「根方谷戸」の防災施設を点検、補強してから工事着工するようにしてください。
(3) 今回のような、部分的な開発工事を積み上げ、実質的な開発行為を推進する前に、南山開発工事全体計画の内容を、公表してください。私たち市民が、何も知らされないまま、突然、工事ダンプがまちを走る抜け、砂嵐が襲い、土砂流が襲うことになります。被害が発生しても何の補償もないままということでは、私たちの暮らしの安全は守れないことになります。開発施工者の当然の責務と考えます。
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