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稲城の里山と史蹟を守る会

里山ニュース39号 準備工事強行着工抗議し申し入れ

よみうりランドサーキット跡地(第1期A工区4・3ha)の「準備工事強行着工」に抗議し、組合に申入れ!

「稲城の里山と史蹟を守る会」と「南山開発と周辺環境を考える会」は、区画整理組合と東京都に、再三、工事を着工する前に、住民説明会を開き、「工事公害防止・被害補償の協定書」を結ぶように申し入れてきました。組合も約束し、都も組合を指導することを繰り返してきました。
10月14日に、ごく限られた地域を指定して、住民説明会が開かれ、肝心の被害が予想される地域を除外するなど誠意が全く見られない対応がされました。
 10月16日、二つの会の代表名で、組合理事長宛に、再度誠意ある説明会を開催するよう申入れしました。特に工事車が通過する区域の、「子どもの安全に責任を持つ」小中学校、幼稚園、保育園などに説明会を持つべきことを強調しました。

*危険を強調してきた「根方谷戸保全対策」は何もせずに工事着工。 また、会の申入れでは、「根方谷戸の保全対策」も要求してきました。
今回の第1期A地区工事地域は、組合自身も土砂崩壊の危険を強調してきた「根方谷戸」の流域です。根方谷戸流域は既に、埋蔵文化財調査で樹木が伐採されています。根方谷戸はかって大雨で土砂が崩壊し下流地域に大きな被害をもたらしたため、保安林に指定され、数箇所の砂防ダムがつくられていますが、現状はほとんど埋まっています。浚渫し、補修する必要があります。そのことも申し入れてきましたが、何ら手もつけずに、工事を開始しようとしています。

区画整理組合、工事施工者は、最低の社会常識を守ってほしい!こんなことが許されたら、稲城市民は何も知らないまま、「突然何万台のダンプがまちを走りまわり」「大量の土砂流が押し寄せ」「砂嵐が襲う」ことになります。何の補償もありません。こんな理不尽なことがあって良いのでしょうか?―確かに、自分の土地を開発する権利はあるでしょう。
しかし他人の生命、生活を脅かして進める権利はあるのでしょうか?行政から許可をもらっているから、何をしても良いということではないはずです。
工事を十分な防災措置、安全対策を整えて進める、住民説明し、意見を聞き、協定書を結び、補償も約束する・・・開発事業者、工事施工者の、今日の最低の社会的常識です。


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